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いらっしゃいませ。
今回のメニューは
新しく部活やサークルに入ったり
新しくバンドを組んだベーシストのあなたのために
筆者経験してきた事から
スタジオ練習が円滑に進むいくつかの方法を
ベーシスト視点で紹介させて頂きたいと思います。
どのパートでも共通する事もあるので
他のパート用の記事でも
同じ事を書いている場合もありますがご了承下さい。
準備段階で大事なことから
実際にスタジオで活用できる方法までありますので
ぜひ最後まで読んでみてください。

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〜スタジオ準備編〜

スタジオ練習とは限られた時間の中で
みんなの時間を使って行う作業です。
ですがみなさんが一番時間を無駄にしやすいタイミングが機材の準備。
わかりやすく言えば
「全員が演奏できる状態にする」までの時間が
非常に長いバンドさんが結構多いと感じます。
逆に言えばこの時間をみんなで協力して短縮することで、
スタジオで曲を通す時間が
上手くいけば2〜3曲分増えるかも知れませんよ?
そのためにベーシストがやれる事とはなんでしょうか?

1.楽器の準備は手際良く。

全ての楽器のパートの中で
最も準備に時間がかかるパートといえば
・膨大な数のエフェクターを持ち込んでるギタリストやベーシスト
・たくさんのシンバルに加えてスネアとツインペダルを持ち込んでるドラマー
ですよね。
どうでしょう、当たってますか?
あなたの場合はどうでしょうか?
もちろんエフェクターをたくさん持ち込んではいけないというわけではありませんが、
その場合は準備に時間がかからないように
事前に色々準備しておくことがあります。
まずはエフェクターボード、
こちらを参考にしてみて下さい。
このように、ボードを開いてすぐにセッティングが完了するようにしておくとかなり便利です。
次にシールドの巻き方です。
まだ楽器を始めたての人は
特にシールドの巻き方やほどき方に苦戦する人が多いのではないでしょうか?
急いでほどいたらいくつか結び目が付いてたり、
シールド自体に変なクセが付いて曲がってしまっていたり、
これでは準備が遅くなるどころかシールドが断線して使い物にならなくなってしまいます。
そこで業界の皆さんも実際にやっている方法の
「8の字巻き」という巻き方はご存知でしょうか?
こちらの動画をご覧ください。
最初に覚えるのに少しコツがいりますが、
一度身に付けば
自転車の乗り方と同じで忘れる事はないので
ぜひあなたも自宅で
早い8の字巻きのやり方を習得してみて下さい。
スタジオの時間は有限なので、
スタジオに入った瞬間から
既に1秒ずつあなたの弾く時間も削られている
という事を忘れてはいけません。
いつもよりも準備が4分以上早く終われば
最低1曲分はみんなで合わせられるわけです 
このような細かい事1つ1つが
あなたの、そしてみんなの大切な練習時間を
さらに有意義にしてくれるはずです。

2.音量を上げてもベースが良く聞こえない?そんな時は…

さぁ、みんなで音を出してみましょう。
あれ、なんだか「ブォーーーーン」という音がして
他の楽器の音を邪魔してる感じがしませんか?
これは主にベースが低音を出し過ぎてしまった時に起こる現象(場合によってはギターも)で、
よくバンドマン達の間では「低音が回っている」と表現されます。
低音が回ってしまうと、
他の楽器の音を覆い隠してしまって非常に聞こえにくくしてしまいます。
そしてその原因として考えられるのは、
もしかしてアンプの「EQ(イコライザー)」が正しく設定されていないからではないでしょうか?
アンプのイコライザーに付いている
「Bass(またはLow)」という部分を、
思い切って10〜11時くらいの方向までグイッと下げてみましょう。
実は意外とベースは必要以上の低音が出過ぎてる場合が多々あります。
少し詳しく説明すると、あまり人の耳には聞こえないくらい低く、振動にしか感じないくらいの音(大体50Hz以下と言われます。)が出過ぎている事が原因になります。
なのでそこを少しカットしてあげる事で、
ベースが本来持つベースらしい低音(大体100Hz〜300Hz辺りでしょうか)が際立ち、
周りの楽器の音も良く聞こえてくるようになります。
あとバンドで合わせる時に注意して頂きたい事といえば
アンプのEQのMiddle(またはMid)を下げると、
いわゆる「ドンシャリ」というサウンドになります。
この音は聞いた感じはとてもカッコいいんですが
バンド全体で合わせた時に音が抜けにくくなってしまうんですね。
つまり何を弾いているかが良くわからなくなってしまいます。
これではせっかく練習してきたのにあなたの音は聞いてもらえないです。
これほど悲しい事はありません。
middleがしっかり出ていれば、音量を小さくしても
しっかりとあなたのベースの音がアンプから聞こえてきます。
もしアンプのEQに「Low Mid」「High Mid」という風に別れて表記されている場合、
ベースらしい低音の部分は「Low Mid」を上げる事で出てきます。
これは大体1〜2時、必要によっては3時くらいまで上げても大丈夫かも知れません。
「High Mid」はピックで弾いた時のガリッとした音や指弾きでもタッチの質感が前に出てきます。
ちょっと何言ってるかわかんないという方もいらっしゃると思いますが、
いわゆる「抜けが良くなる」部分だと思って頂ければ大丈夫だと思います。
これもあまり上げ過ぎることなく、
バンドにちょうど馴染む部分を探してみてください。
もし良くわからなければ、下手にいじらないのも吉だと思います。
どうですか?前より少し聴きやすくなったのではないでしょうか?

3.バンドの音量の基準はドラムの音量に合わせる

よくバンド全体の音量はドラムの音を基準にと言われます。
なぜならドラムの音は基本的には生音なので、

ドラマーの出す音量はその人の技量や腕自体の重さ、スティックの大きさや重さなどに比例してくるからです。
なのでツマミ1つで音量を上げ下げできる他のパートと違い、
ドラムの音量の調整はとてもシビアで制御しにくいものです。
なので基本的にはドラムの出してる音量を基準にギター、ベースが自分の音量を聞こえる程度に設定し、
最後にボーカルが上手く聞こえれば基本的には大丈夫だと思います。

〜スタジオ練習編〜

さぁ全員の準備が整ったところで
いよいよみんなで覚えてきた曲を合わせる時です。
この時にもいくつか意識していくと良い部分がありますので
ぜひご活用ください。

4.自分から積極的に次の行動を提案しよう!

あれ?準備が終わったのになぜかまだみんな自分の練習をしたり音を出したりしていますね?
やはりみんなもまだ自分がちゃんと演奏できるか不安なのでしょう。
どうしても
「誰かに言われるまでは自分の好きにやってて良い」と勘違いしてしまいがちです。
その結果、
実際にみんなで曲を合わせるのはスタジオに入ってから30分以上後になってしまう事も少なくありません。
これではせっかく早く準備を終わらせたの意味がなくなってしまいます。
誰かが音頭を取ってあげるとみんなハッと我に返りますので
早く曲の練習を開始することができます。
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5.間違っても途中で止まらないようにしよう!

これはどのパートでも、練習でもライブでも全てにおいて大事なことですね。
演奏する際に一番気をつけなくてはならないのは
「失敗しても気にせず演奏し続ける」
という事です。
確かに失敗した時は恥ずかしい気持ちになってしまいます、
もちろん筆者も間違った時にとてもやりきれない気持ちになって
「アォウ!」
といった変な叫びをしてしまう事が今でもあります。
ですがどんなに情けない気持ちになったとしても
そのまま演奏する手を止めてしまってはメンバーもびっくりして手を止めてしまうかもしれません。
そうなってしまっては最悪の場合、曲自体が止まってしまうかもしれません。
もしライブでこうなってしまったらと思うと
けっこう恐ろしい話ですよね。
もしあなたがフレーズを間違ってしまったとしても
みんなが演奏している時の曲は、CDやYouTubeで音楽を流しっぱなしにしている時のように止まることはない上に
一時停止やシークバーで止めたり戻すことも出来ないのです。
なので曲の進行に置いていかれないように、
もし間違えたとしても
「今は曲のこの部分を演奏しているな」
とすぐに気付き、自分も合わせていくことが大切になります。
間違うことが間違いなのではありません。
途中で諦めてしまうことが何よりの間違いなのだと筆者は考えます。

6.演奏してる時にメンバーと目を合わせよう

これは全パートに共通する話なのですが、非常に重要なことです。
あなたの目線は、曲を演奏している時にどこを向いているでしょう?
ギタリストやベーシストならフレットの方?
ドラマーならハイハットの方?
キーボーディストなら鍵盤の方?
管楽器なら目をつぶってるかも。
ボーカリストは歌詞を見ながら歌っているかも知れません。
これでは残念ですが
ハッキリ言って1人で演奏しているのとそんなに変わらないですよね。
あなたに余裕が無いのは良くわかります。
筆者も今でもとても気を付けています。
ですがそんな時に、ふと顔を上げてメンバーの演奏してる顔を見てみましょう。
どんな顔をしてますか?
つまらなそうな顔?
それとも一生懸命がんばってる愛くるしい姿がみえるでしょうか?
あなたの周りにはこんなにたくさんの
「一緒に音を鳴らしてる仲間」がいるという事を忘れてはいけません。
そしてその仲間達の顔をじっと見ていたら、
よほど自分の演奏に必死になっていない限りは
チラッと目が合う事があると思います。
そしてその目が会った瞬間こそが
何よりも大切なことだと筆者は思うのです。(何かの歌詞みたいですね)
なぜなら目が合うことで
「あなたの演奏を聴いているよ」
というアピールになるからです。
そしてお互いに目を見合う事で
みんながお互いの演奏を意識しだします。
最初に目線をメンバーに向ける余裕を自ら生み出すことによって
次第に耳もメンバーに向く余裕が生まれてくるというわけです。
どうでしょう?
あなたのバンドの演奏がだんだん一体感が増してくるのを感じられたのではないでしょうか?
ですがこれはあくまで「準備段階」での話です。
詳しくは次の項目をご覧ください。

7.目の前にお客さんがいるつもりで弾こう

先ほどの話の続きになりますが、
最終的にはあなたがライブで素晴らしいパフォーマンスを出来るようになるのが目的になります。
そのためにはメンバーだけでなく、
お客さんの方を見るという事を意識しなくてはいけません。
なのでメンバーと目を合わせて、息が合ってきたなと感じられたら
今度はあえてメンバーを見ないで弾いてみましょう。
目をつぶるのではなく、どこか鏡や壁などを見ながら弾いてみてください。
そうすると、今度は耳でメンバーの演奏や呼吸を感じられるようになってくると思います。
そうなってくればこっちのもの。
もうわざわざ目を見なくても、メンバーとの心は繋がっているのです。
あなたは1人で弾いているわけではありません。
その事実を大切にしてください。
そして今度は目の前にステージが広がってると思って、
お客さんに向けて語りかけるような気持ちで弾いてみて下さい。
あなたがどんな表情で弾けば、その曲は最も良くお客さんに伝わるでしょうか?
あなたがどんな身振り手振りをすれば、
楽曲の持つ楽しい世界や切ない世界を表現できるでしょうか?
そんな事を考えながら、
それでも耳で仲間の演奏を感じながら歌えると
あなたのスタジオ練習はとても素晴らしいものになると思います。
そしてライブの時には耳をメンバーに向け、
目はお客さんに向け、
たまにメンバーも見てあげるくらいに余裕が出来れば完璧ですね。

8.ドラムを聴いて、そのリズムに合わせて歌うように弾く

さらに「バンドの一体感」を上げる方法を書いてみたいと思います。
これは演奏する上で非常に重要なテクニックの1つです。
あなたは自分で楽器を演奏する時、または歌う時に
どこに集中していますか?
自分の歌や楽器の音色ばっかり気になっていないでしょうか?
「みんなで音を出す」


この事を忘れてはいけません。
バンドの各パートには役割があります。
その中でも最も基本的な「リズム」の部分を担当するのはドラムなのです。
あなたが覚えてきたメロディーやコード進行といったものは
基本的にはドラムの演奏しているリズムの上に成り立ちます。
なのでCDよりも多少早かったり遅かったりしても、
みんなで音を出してる時はドラムのリズムに合わせてあげるのが
結果としてバンドの一体感を生むことになります。
(もちろんあとでリズムが早かった、遅かったなどの指摘はしてあげましょう。)
そしてよっぽど曲の雰囲気と違いすぎなければ
多少なりともリズムが早かったり遅かったりしても
みんながドラムにしっかり合わせられていると
何故か曲はとてもカッコよく聞こえるものなのです、不思議ですね。
ドラムを聞く時のコツは、
ドンッという低い音(バスドラム)と
パンッという破裂したような音(スネア)の音を聴いてあげるとわかりやすいと思います。
その「ドンッ」という音と「パンッ」という音のタイミングと
自分のフレーズのリズムが重なるところがあるはずです。
そこを聞き逃さずにしっかりとドラムに
フレーズを当ててみてください。
特にベースという楽器に関して言えば
「ドラムと息を合わせる」事が重要になってきます。
リズムがドラムより先に行きすぎてもいけないし、
ドラムのリズムに付いて行くだけでもいけません。
お互いの息を合わせて、同じタイミングで音を出せるように意識してみてください。
好きな子と歩幅を合わせて歩くようなイメージです。
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おわりに

いかがでしたでしょうか?
ベーシストは「バンドの屋台骨」と言われるほど重要な立ち位置です。
まずはどっしり腰を据えて、バンドを支える気持ちでプレイしてみると上手くいきやすいと思います。
そしてあなたのスタジオ練習に少しでもお役に立てれば幸いです。
もしまだわからない事などがあれば
TwitterのDMなどでお気軽にご連絡下さい。
ありがとうございました。
またお越し下さいませ。
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