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いらっしゃいませ。 

今回はドラムのマイキングについてお話しさせていただこうかと思います。 

 筆者のマイキングは非常にベーシックな方法ですが、 
これからドラムレコーディングを始める方へ少しでご参考になればと思います。 

 

 ↑大体こんな感じのドラムを録る時のやり方です。

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・ドラムレコーディングの機材

 

 前回の記事でもご紹介しましたが

筆者はZOOM R16のみで録っています。 

ZOOM ( ズーム ) / R16

ZOOM ( ズーム ) / R16

 基本的にはこれでフラットにちゃんとした音が録れるので、 
ノートPCやオーディオインターフェースなどは持ち込みません。 

 ですがR16のみで録る場合には8chという制約がありますので、
 1タムセッティングなら問題はありませんが
2タムセッティングの場合はキックを1つのマイクで録るようにします。
 

 そしてR16を使用することにより、
ノートPCとオーディオインターフェースを持っていくのと比べると 
荷物の重量が1/3になり余裕が出来ますので、
代わりに自前のマイクセットを持ち込みます。

これはスネアやタムに直接マイクを付けれるのでセッティングの時間がかなり短縮できます

それかマイククランプのみを持参するのも良いかも知れません。

AUDIX ( オーディックス ) / D-VICE

AUDIX ( オーディックス ) / D-VICE

 マイククランプを持参した場合、 
スタジオによりレコーディング用のマイクセットを1h/¥500ほどで貸してくれるスタジオもありますので、 
そのマイクを使った方が良い音が録れると思います。 

もし1h/¥500が高いと感じる人の場合は
スタジオで無料で貸してくれるSM58やSM57を使っても良いかと思います。 

 筆者も実際この動画ではSM58とSM57のみで録りました。 ↓
 

 この動画ではマイクの選定をミスしていますが、
スネア、オーバーヘッド、キックの中にSM57を使い、 
タム類とキックの表側にSM58を使うと良いのではないかと思います。 

もし貸してもらえるSM57の本数が足りない場合には
キック、スネアの裏をSM58に回しても良いと筆者は考えます。 

筆者の場合 、
スネアの表裏用にSM57を2本
キック用にATM25を借り、
タム、オーバーヘッドは持参のマイクセットにしています。 
 

・キックのセッティング

 

 筆者の場合、キックの録り方は2種類に分けています。 

もしスタジオでATM25やMD421など
キックの音が高音質で録れるマイクが借りられる場合にはキック用のマイクは1本で済ませます。 

1本で済ませる場合にはアタックと低音をバランス良く録りたいので 
マイクの金網の部分がホールの中にスッポリ入るイメージでセッティングします。 

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逆にそれ以上マイクを中に入れると
必要以上の余韻が入ってしまい使いにくくなり、 
それ以上外に出すとホールから出る空気圧で「ボフッ」というノイズが入ってしまいます。 

 そしてキック用のマイクを借りられずに
持参したマイクセットやスタジオのマイクで録音する場合には
2本で録音し、
ミックス時にバランスを取るようにしています。

 1本はバスドラムのロゴがある辺り、
ホールからはなるべく離した位置にマイクを立てます。 

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あまり離れ過ぎず、かといって振動でヘッドとマイクがぶつからないように注意します。
これによりドォンという低音を漏らさず録音します。 

もう1本はなるべく中に突っ込みます。 ビーターが当たる場所を狙っていきます。 

ここは近ければ近いほどアタックのバチっという音が録音出来ますので、
なるべく突っ込めるだけ突っ込みます。 

ですがスタジオのバスドラムのホールの位置やマイクスタンドの種類や高さにより
あまり中に入れるのは難しいかもしれません。 

 キックのチューニングは両面ともかなり緩めにします。
打面は緩み切るギリギリまで下げ、
表面は少し張り始めるくらいにします。

 

・スネアのセッティング

 

スネアは表裏ともに録っていきます。 

特に裏がしっかりと録れているか録れていないかで 
スネアの質感にかなりの差が出ますので 
非常に重要になります。 

表ではスネアのアタックと余韻を、 
裏ではスナッピーの鳴りと胴鳴り(特にズドンという低音)を録っていきます。 
表面のマイキングは、スティックが実際に当たる場所を狙っていきます。 

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ここはドラマーによって様々なので 
ど真ん中からドラマーの少し手前まで幅広く狙う事が多いですが、 
基本的にはど真ん中にマイクを向けます。 

するとスティックがスネアの皮に当たる音がハッキリと録れます。 

 他の方はガムテープなどでミュートをする場合もありますが、 
 スネアの余韻をあまり削ってしまうとアタック音しか残らないということもありますので、 
筆者の場合はスネアはノーミュートで録音します。 

 そしてスネアの表面はアタック感も重要ですが、 
それ以上にスネア自体のチューニングもかなり大事です。 

皮が均等に張れていないと不協和音がずっと響くことになってしまいます。 
 裏面のマイクはど真ん中のスナッピーに向けていきます。 

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ここではスナッピーのジャリっとした音を録るのが大きな目的なのですが、 
スナッピーの張り方が甘かったり裏面のチューニングを張り過ぎるとスナッピーが暴れてビィーンビィーン!と余分な音がしてしまい、 
結果として裏面の録音データが使えないという事も経験としてありました。

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・タムのセッティング

 

 タムもスネアと同様にスティックが皮に当たる場所を狙っていきます。 

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ハイタム、ロータムはノーミュートでもそんなに問題はありませんが、 
フロアタムはうるさくなってしまう場合もありますので少しミュートします。 

 表面のチューニングは皮が緩み切る直前くらいまで低くします。 

裏面のチューニングは表面よりも少し高めに設定しますが、 
不協和音にならないように常に注意を払います。 

さらに裏面のチューニングでスネアのスナッピーへの干渉も防げますので、 
時間があればなるべく触りたい部分でもあります。

 


・オーバーヘッドのセッティング

 

 ここではハイハットも録音しますので
ハイハット側ではハイハットとクラッシュの間、
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ライド側ではライドとミディアムクラッシュの間にセッティングします。 

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 これは必ずではないですが
オーバーヘッドはなるべく高めにセッティングし、 
なるべくシンバルの真下に向けて狙うのを筆者は理想にしています。

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・おわりに

 

 いかがでしたでしょうか? 
あくまで筆者のセッティングの例ですので、 
ご参考にまでして頂ければ幸いです。 

 それではありがとうございました。 
またのお越しをお待ちしております。
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