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いらっしゃいませ。
今回は、前回お話しした

 

「学生バンドが減ってる原因を2つの体験談から探る」

から引き続き、
学生バンドマンが減った(ように感じた)理由を別視点から考えていきたいと思います。
前回は「流行」が1つの原因であるという話をしましたが、
今回はイベント主催側の視点から原因を考えてみたいと思います。

仮定1.むしろ学生イベントが盛んになって分散した?

「そもそも減ってねーよ!」
という仮定になります。
つまり学生イベントをやる団体の数が増えたり、
規模が大きくなってイベントの本数が増えたりして
イベントに出る学生バンドマンの数が分散してしまったという事ですね。
ですが次の仮説と合わせて考えると少し現実味が生まれるかも知れません。
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仮定2.少子化で絶対数が減ったから

日本では未だに少子化が進み、子供の数は減り続けています。
しかもそれが30年以上続いていて、
2015年では2014年度よりも14歳以下の子供が16万人も減ったといわれています。
5年前と今ではそれなりに子供の絶対数に開きがある可能性があるので
仮説1と合わせて考えた時に

 
子供の絶対数が減った。
でも学生イベントは増えた。
と考えると、学生イベントが段々衰退していってる理由の1つになるのかも知れません。
本当にミュージシャンの数を増やそうと思ったら
大人でももっと簡単に音楽を始められる仕組みも必要になってくるのかも知れないですね。
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仮説3.学生バンドマンの見る目が肥えてきた?

「学生バンドが減ってる原因を2つの体験談から探る」
で話した筆者の知ってる主催者の人達は誰もが心の底から
「学生バンドマンを応援したい」という気持ちでイベントを組んでいる素晴らしい人達ばかりでした。
ライブのノルマも相場より安くしたり、
あまり学生バンドマン達を縛り付けずに
自由に楽しむ場を積極的に与えてくれている事が多かったのです。
ですが逆に言えばそれ以上の戦略を持たなかったのかなとも思います。
上記の2つのイベントだけに関して言えば、学生バンド自体の集客力や
ライブを盛り上げようという気持ちがイベント全体を大きく支えていたのだと思います。
つまり学生バンドマン達自身がイベントの雰囲気やムーブメントを作っていて、
上記のイベントの主催者の方達はその居場所を貸し出す「大家さん」的な立ち位置だったのかなと。
しかし最近ではそのスタイルだけでは通用しなくなってきているのかなと思います。
やはり自分の収益もしっかり確保しようと考えてるイベンター達は、
それなりに頭を捻って学生バンドマンにお得だと思わせるような仕組みを作っています。
・ノルマは無料でライブが出来る!
 
・優勝バンドにはお得な商品やレコーディングが無料!
よく聞くキャッチフレーズですよね?
やはり自分の使えるお金が限られている学生バンドマンには
「無料」という言葉はとても魅力的に聞こえるものなのだと思います。
あとは「優勝バンドには〜」とかも響きが良いですよね。
もし優勝出来たらTwitterのプロフィールとかに絶対に書きたくなってしまいます!
このように
「若い子達が魅力に感じる事」にフォーカスを当ててイベントを作ってみるのも大事なのかも知れません。

仮説4.部活が盛んになって学校内だけでやるようになった?

2006年あたりから「軽音楽連盟」というものが全国的に増えてきて
予選や大会なども普通に開催されています。
筆者も詳しくは知らなかったのですが
昔ニュースのドキュメンタリーで見た事があって、
その学校では先生が部活動内で
課題でオリジナル曲を作らせたりするんですよね。
それでオーディションでその出来を見て大会に出すか決めるような形でした。
軽音楽部なのに…これではまるで普通の部活のようですね!(驚愕)
筆者(1989年生まれ)が高校生の時でも「軽音楽部」というと
割とアウトローな部活といいますか、
「ルールが無いのがルール」みたいな風潮がありまして、
何を目標にしていくとかそういう事はあまりありませんでした。
「ただ楽しむだけ!」といった感じでした。
その中でもっと本気でやりたい人達は専門学校行っていたのですが、
この場合では学校側が居場所を提供してくれている。
昔は
「ロックバンドなんて学校の気風にふさわしく無いから、文化祭で演奏する事は認めません」
みたいな学校も実際にあったみたいです。
もし今もあったらかなり古い考えではありますね笑
もしあなたの周りにそんな先生がいたら是非言ってあげましょう。
「勘違い乙!!」と。
筆者が調べてみた上で感じたのは、
この軽音楽部の活動は
あくまで「学生らしさを育む雰囲気」といいますか、
ライブハウスの現場とかとはまた全然違う空気になっているのですが、
非常に上品で筆者としてはある意味で好感が持てます。
しかも仕組みが上手いですよね。

 

オリジナル曲を作れば、より自分達の音楽に愛着がわくし、
大会で賞をもらえれば自分の成績として進学にも有利。
真面目に打ち込んでいても親は文句を言わないし、
学校に設備があればお金もかからない。
つまり一個人やイベント会社が企画するイベントよりも
学校側が主催側する大会(ライブ)の方が
保護者から見ても安全性が高いと感じられるので
学校の部活の方に尽力する学生バンドマンが増え、
結果的に学生イベントに出演するバンドが減ったのかも知れません。
少し保守的な感じはありますが
これはこれで全然アリな気がしてきます。
もし筆者がこの時代に学生だったら
けっこう頑張っていたと思います。
ですが実際学生さん達はどう思ってるのでしょうか?
ここに関しては学生さんの意見もぜひ伺いたいところです。
もし良ければ筆者のTwitterのDMにでも送ってやってください。

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仮説5.ライブだけでなくネットで配信する方にも時間を割くようになってきた?

さらにここ5〜6年で
ニコニコ動画やYouTubeを使って「演奏してみた」系の動画が流行りだしましたよね。
始めるのには少しハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、
ある程度の初期費用さえあれば、
簡単に機材を揃えて録り放題で楽しめるのです(具体的な話はまた今度)
バンドで演奏したものをネット内に上げるだけでも
直接リアクションが貰えたり、再生数が上がっていくのは楽しいですよね。
つまりバンドマンの表現の場が
リアルだけでは無くネット上にも広がってきているというのが
ここ10年弱の流れになってると思います。
そしてネットの方に力を入れれば、
当然リアルの方のライブに割く時間やお金も減ってきます。
その結果、学生イベントに出演するバンドの数が減ったのではないかと考えられます。

・まとめ

ひとまず筆者に思い浮かぶ限りの原因を探ってみましたがいかがでしたでしょうか?
では学生イベントを主催する人達は何をすれば良いかという話ですが、
基本的には「付加価値」が重要だと思います。
イベントを主催するほどの熱意がある人達ならば
自分達のイベントを盛り上げるために尽力は惜しまない人達ばかりだと思います。
ですが結局のところ、
出演するバンドの方にもメリットが無ければ
伝わるものも伝わらないのかも知れません。
最近では特にそれが顕著なのではないかと思います。
なのでもっと自分達のイベントを盛り上げていく手段として

1.協賛(スポンサー)をつけて賞品を出す。

2.大会形式にし、各バンドの競争心を煽る。

3.演奏が上手い、または有名なゲストミュージシャンを呼ぶ

4.賞金を出す。
などが挙げられるでしょうか。
わりと有名なイベントでは既にやっている事ですが、
意外と力の無い個人でもやれたりするみたいです。
ここについてもっと掘り下げた記事が書けると良いんですが、
もう少し筆者に勉強する時間を下さいませ。
ではありがとうございました。
またお越しくださいませ。

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