いらっしゃいませ。
今回は筆者がつい衝動買いしてしまったZOOM G6のレビューをしていきたいと思います。
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~良い点~
・値段が安い筆者が衝動買いしてしまった大きな理由は値段です。
最上位機種G11が8万円弱だったのに対して
G6は4万円弱(サウンドハウスで¥39000)とほぼ半額です。その値段でZOOMの最上位サウンドが手に入るというのだから買わない手はありません。
アンプモデルに定評があるZOOMサウンドですから、筆者も迷わず購入しました。
実際に筆者が使ってみた感想を書いていきたいと思います。
・ZOOMオリジナルアンプの質が高い
G6、G11からはZOOMのオリジナルアンプモデルが追加されています。
特に動画でも弾いているKRAMPUS、REDLOOM、MUDDYは使い勝手が良く、
場面を選ばずに使える印象でした。
KRAMPUSはローゲイン時やハイゲイン時には1〜3弦辺りにマーシャルらしさを感じることが出来、
ゲインを上げていくとレクチ的なジューシーな音の厚みと低音を感じる事が出来ます。
マーシャルとレクチサウンドの融合を狙った革新的なサウンドです。
G6、G11の目玉とも言えるオリジナルアンプでしょう。
REDLOOMはZOOMの全てのアンプシミュレーターの中で最もクリーンなアンプです。
G6、G11でクリーンサウンドを作る上では決定版になるでしょう。
フェンダーの様なクリーンでありながらフェンダーアンプほど癖が無いので音作りがしやすく、
とにかくギターを選ばずクリーントーンを使いやすく仕上げられています。
VELVETは1台でリズムとリードの両立が可能なニュアンス重視のサウンドが特徴的ですが、
個人的には特にシングルコイルと相性が良いイメージです。
音の輪郭がしっかりと残ったまま歪むので、独特な音色ですがバンドアンサンブルの中での抜けは非常に良いでしょう。
MUDDYはマーシャルJTM45をさらに使いやすく仕上げた様なサウンドで、
往年のブルーストーンからジリジリっとしたクリーンサウンドまで、独特の個性を持ちながらも幅広く対応します。
REDLOOMのクリスタルクリーンとは対照的に、
真空管アンプらしい倍音感のあるクリーンを生み出せるのでこちらのクリーンサウンドが好みの方も多いかも知れません。
7 HEAVENは名前通り7弦、8弦ギターにマッチしたドライブサウンドを生み出す現代的なアンプで、
通常EQで補正するような不要な低域を既にカットしてくれているので
多弦ギターを愛用するプレイヤーにとっては非常に使いやすいアンプモデルです。
多弦ギター以外にもドロップチューニングでのラウドやメタル、
個人的にはSlipknotなどのギターサウンドに近いように感じました。
PollexはスラップスタイルやDjentをプレイするプレイヤーにとっては究極の選択になるアンプでしょう。
あまり歪ませずにギターのアタックやニュアンスで勝負する現代的なギタリストに合わせてチューニングされたテクニカルなアンプモデルです。
PolyphiaやAnimals as Leaders、CHONのようなスタイルで演奏するプレイヤーには最高の選択肢になるでしょう。
・アンプシミュレーターの音の改善
ZOOM G6、G11ではオリジナルアンプ以外は前機種のG5nと同じアンプモデルが搭載されていますが、
新しいDSPのおかげなのか音質はより改善されているようです。
G6の方が解像度が増して抜けが良くなっている印象です(特に歪ませた時)
今までのZOOMの音はモッサリとしていると感じていた方も、
今回からより抜けの良い音質でプレイできるようになりました。
・IRの音質が良い
G6、G11からはキャビシミュレーターの他に「IR」という、
実際のマイク録りの音を再現したキャビネットシミュレーターの上位互換の様なエフェクトも追加されました。
それぞれのアンプシミュレーターにマッチしたIRサウンドが1インチ、12インチ、ROOMとマイクを立てた距離に応じて3種類ずつ用意されており、
それぞれを組み合わせたり音の距離感によって使い分けるなど幅広く使えます。
さらに別のメーカーから出ているIRサウンドを読み込む事も出来ますが
ZOOMにデフォルトで入っているIRが十分にZOOMのアンプシミュレーターに最適化されており、
わざわざ別のメーカーのIRを買わなくても十分に高音質なサウンドです。
キャビネットシミュレーターのサウンドと比較すると
IRの方がマイク録りのリアルな空気感を上手く再現している様に感じます。
実際にキャビネットのスピーカーが鳴っているようなリアルさはIRならではのものでしょう。
キャビシミュレーターよりもDSPを食ってしまいますが、よりリアルなサウンドを求める方には圧倒的にIRを使ったサウンドがオススメです。
・名前の変更がスマホ感覚で楽
プリセットの名前を変更する時に
今まではZOOM独特の操作法で名前を変更していましたが、
G6、G11ではタッチパネルを活かしてスマホ感覚で名前の変更が出来ます。
これは非常にストレスが少なく楽に感じました。
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〜残念な点〜
・ベース用エフェクト&アンプの削除
これはギターとベース両方プレイする筆者としては非常に痛かったです。
正直衝動買いせずにこの情報を知っていたら買うのを迷ったレベルです。
ベース用エフェクトとアンプが入っていれば
G6一台だけでDTM環境を整えることが出来ます。
DTMをやるギタリストは自分でベースを弾くことも多いので、ベース用エフェクトはかなり使用頻度が高いでしょう。
これをわざわざG11限定にするのは正直言って「ZOOM少し欲張ったな…」と感じざるを得ません。
今後のアップデートで追加される事を願っています。
・タッチパネルでの操作がスピード感に欠ける時がある
アンプモデルやエフェクトを選択する時、わざわざエフェクト選択画面に一度戻ってから選択し直さないといけません。
これはボタン1つで隣のエフェクトに素早く切り替えられるG5nやG1 Fourの方がスピード感に優れる場面も多いように感じます。
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・おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回かなりコスパの良くなったZOOM G6は誰にでもオススメ出来る高音質高機能なマルチエフェクターだと感じました。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
ありがとうございました。
それではまたお越し下さいませ。